★ 春から初夏へ ★
八ヶ岳連峰を眺めながら湖畔で暮らすようになって、日々刻々と、そして季節と共に変わっていく自然のようすを身近に感じるようになりました。
雪が解けて日差しが暖かく感じるようになるとスイセンやタンポポが待ちかねたようにふもとの村から咲き始め、やがて山の方まで登ってくるのです。白樺湖にタンポポが咲き始める頃には、ふもとのタンポポに綿帽子が見られるようになります。
タンポポの花が昼開き夜閉じることを知ったのも大発見です。こうして季節が5月から6月へ進むと、ふじの花やレンゲツツジも咲き始め、短い春から初夏の気配が感じられるようになってきます。
この頃には地面から這い出したエゾハルゼミが地上の命を謳歌し始め、ウグイスやシジュウカラなど小鳥たちのさえずりが森に響き渡り、ホトトギスが「特許許可局」と鳴いてくれると森はいっそう活気づいてきます。
こんな初夏を迎えた先日、移住者仲間に連れられて山菜採りに行ってきました。白樺湖から蓼科山に向かって登っていくと、遠く噴煙を上げる浅間山を望める八子ヶ峰 (や しがみね)があります。そこから唐松林を抜けると八ヶ岳連峰の南端、編笠山まで緩やかな斜面が広がる雄大な風景が待っているのです。山の斜面を群生するレ ンゲツツジが赤く染め、そして足下にはワラビがすくすく育ち、丁度食べ頃の山の幸と心洗われる景色をを満喫することが出来ました。
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★ 夏よ来い、早く来い ★
ゴールデンウィークの頃から全国各地で初夏の話題が出始め、6月になると真夏日のニュースが聞かれるようになりました。そろそろ石油ヒーターを片づけようかと思い始めた私達との季節感覚の違いは大きくずれているようです。
昨年は7月に雨が降り続き、諏訪地方にも痛ましい豪雨災害をもたらしましたが、そんな異常気象の影響で肌寒い日が多く夏の日差しが戻ってきたのは7月末 になってからでした。 うだるような暑さを経験しないまま、お盆が過ぎた頃から冷たい風が吹き始め夏から秋への移り変わりを感じたものです。暑い思いをし て夏を乗り切ろうとしておられる皆様には 申し訳ないのですが、今年は災害のない夏らしい夏を迎えたいと願っています。
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★ 全館禁煙です ★
歌にもなった中央線の特急「あずさ」が3月のダイヤ改正から全面禁煙になり、地元の基幹病院である「諏訪中央病院」では4月から病院敷地内を禁煙に、6月 15日からは長野県のタクシーが全面禁煙になるなど公共の場所での禁煙化の波が広がっています。ペンション湖風でも全館禁煙とし、愛煙家のために少々出費 になりましたが喫煙室を作り、受動喫煙の心配なく高原のきれいな空気を吸って頂けるようにしました。
私はかつてヘビースモーカーでしたが21世紀からは吸わない決意をして、ニコチン欲との闘いは2〜3ヶ月続きましたが、そのまま煙草との決別に成功しま した。今ではプカプカ吸って周囲に不快な思いをさせていたことに気がつき反省しきり。煙たなびく居酒屋からも足が遠のきました。百害あって一利なし。湖風 は禁煙推奨ペンションです。
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★ ホタル乱舞 ★
諏訪湖を源とする天竜川の流れはまもなく岡谷市を抜け辰野町の松尾峡にさしかかります。そこにあるほたる童謡公園が名高いホタルの名所で、ゲンジボタルの 羽化がピークを迎えつつあった6月中旬に訪れると、光を点滅させながらたくさんのホタルが一帯を舞い、闇夜に浮かび上がる幻想的な光景にしばらく釘付けに なってしまいました。
夏の夜ホタルが飛び交うのは日本の原風景の一つでしたが、農薬汚染や水質汚濁が進むうちに激減し、人々の努力でホタルが復活したところでしか殆ど見られ なくなってしまいました。人間本位の暮らし方が昆虫の生存に影響を与えているのはホタルだけではなく、赤とんぼの姿が減り、西日本で生息していたセミが東 京で繁殖しているという報道もあり、レイチェル・カーソンの「沈黙の春」を彷彿とさせる出来事が現実のものとなっています。物質文明の豊かさに惑わされ ず、どこにでもあった日本の風景を取り戻し、命を繋ぐかけがえのない自然を守り続けてこそ未来があるとホタルの光に見とれながら思ったのでした。
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★ この木何の木 ★
八ヶ岳の山麓に広大な敷地を生かして豊かな自然とふれあえる「八ヶ岳自然文化園」があります。映画「いま、会いにゆきます」のロケ地としても知られているところです。梅雨入り直後の晴れ間に誘われて、「気になる木」に会いに行ってきました。
正面入口の脇に植えられた「ニュートンのリンゴ」の木に、移植1年目に花が咲いたという新聞記事に目がとまったのが10日程前です。行ってみるとほとんどの花は散っていたのですが、純白の花が数輪咲き残って迎えてくれました。
長野日報の記事によると「大町市の大町エネルギー博物館からこの春贈られたリンゴの木は、ニュートンが万有引力の法則を発見するきっかけになったとされる木から四代目という貴重な一本」だそうです。
このリンゴの木の横にはひと月ほど前に花を咲かせた「宇宙桜」が若葉を広げていました。宇宙飛行士の毛利衛さんとともに宇宙を旅した種子を発芽させた桜で「桜宙 (おおぞら)」と愛称がつけられています。
このリンゴの木と桜の木はこんな話を聞かなければ普通の木なのですが、凡人としては傍に寄って触ってきただけで偉大な能力にあやかれるような気がしてしま います。もっとも2本の木は偉そうにもせず、周りの木と変わることなく陽光を浴びて大きく伸びようと育っているだけでした。
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★ お陰様で1周年 ★
昨年3月に白樺湖畔に転居して、6月に営業許可を受け7月からペンション湖風として営業を始めて以来、まる1年を過ごすことが出来ました。多くのひとに支えられ、励まされた1年でした。一区切りついた今、皆様に心から御礼申し上げます。
これからは白樺の木のようにしっかりと大地に根を張り、爽やかな風が吹き抜ける癒しの宿を育んでいきたいと思います。私達は「湖風」とともに蓼科山の懐に抱かれながら皆様のお帰りをお待ちしています。深謝
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